初めての美容クリニック転職で知っておきたいこと

美容クリニックで働く事についてはあまり良く分からないと仰る看護師の方も多いのですが、実際には美容クリニックに興味を持っている人というのもかなりいらっしゃいます。
実際の仕事はどういったものなのか、一般病院との比較をしながら少し説明していきましょう。

やはり美容外科に勤務する看護師は病院・病棟で働く看護師に比べると病院の数も含めて少ない為、情報が少なく、仕事内容が知られていません。その為に美容クリニックへの転職がハードルになっていたり、踏み越えられないという人も多くいます。

そんな方に向けて少しでも参考になったり、求人探しの手助け、転職を後押しする事が出来ればと思います。

美容外科看護師の仕事内容とは?

病棟に勤める看護師と美容クリニックに勤める看護師は、仕事の前に来る患者さんが大きく違うという事、来院目的が違うという事を理解する必要があります。

一般的な病院 美容外科
患者さん 病気や怪我をされた方 元気な方、悩みを持っている方
来院目的 病気や怪我の治療・根治 キレイになりたい、美しくなりたい、コンプレックスを解消したい

患者さんは、こういった目的の明確な違いがあります。それを理解せずには美容外科で働く看護師の仕事は理解出来ません。
一般的な病院に求められているものとは大きく異なる点もあります。

主な業務をまとめてみました。

1.診察・診療のサポート
2.点滴・採血
3.オペのサポート
4.フェイシャルのレーザー・脱毛などの機械操作
5.カウンセリング

こういった業務が主な内容になります。
1〜3はどこの病院でも看護師の仕事としてあるもの、4の機器の利用も美容に関わる美容クリニック特殊なもの以外でも、病院で使う医療機器は多岐に渡っていますので、機器の利用はあるはずです。

しかし注目して頂きたいのは5のカウンセリングという項目。
これは一般の病院ではほとんどないものですが、美容クリニックや美容外科においては、非常に重要です。

患者さんの悩みやコンプレックスをヒアリングして、それを改善するにはどのような施術が良いのかを提案するのがカウンセリングです。美容外科、美容皮膚科などの美容クリニックの看護師の場合はカウンセリングも含めて、看護をするというよりも接客をしている感覚の方が近いかもしれません。また患者さんというよりもお客様呼ぶ場合もあります。

そちらのほうがしっくりくるイメージです。

美容外科・美容皮膚科・美容クリニックに必要なスキルとは?

コミュニケーション能力

美容外科、美容皮膚科などの美容クリニックにおいては、コミュニケーション能力は非常に重要です。一般病院では診断をするのはドクターであり、治療の方法を決断するのもドクターです。その為、受動型のコミュニケーションで問題ありません。しかし美容外科、美容皮膚科などの美容クリニックは患者さんの要望を看護師がヒアリングして、希望にそった施術や改善策を提案する必要があり、自発的な高いコミュニケーション能力が必要です。また施術は自由診療(保険適用外)が中心となる事が多いため、技術だけではなく接客・接遇も大切なポイントでサービス業の色合いも濃いと言えます。

知識と技術

基本的な部分にはなりますが、清潔不潔はオペの術前準備やオペ介助、サポートにおいて絶対に必要になります。また注射や点滴の多い美容クリニックや美容外科の場合ですと、その技術も必要です。ただ一般病院に比べると健康な方が多いために血管がわかりやすく取りやすい為、普通の点滴・採血が出来れば問題ないでしょう。

美容への興味

やはり患者さん・お客様の多くは美しくなりたい、キレイになる事が目的で美容外科や美容クリニックを訪れます。もちろん看護師にも清潔感は求められます。必ずしもキレイである必要はありませんが、不潔な感じや化粧の手抜き、過度な太りすぎはNGです。美容への知識と興味は求められます。美容クリニックや美容外科においては、看護師が顔であり、モデルケースとなります。そういった意味でも美容への高い意識は必須と言えるでしょう。